第26章 欲しいもの・・・・・
食料品売場に向かいながらそんな会話をしていた
「ハルさんも食べたい?」
「たまに食べたくなる。食後とかのコーヒーの時とか。」
「わかった。じゃあ今度作ってあげるよw」
「楽しみにしてるよ。」
「ねーねー。陽斗とお姉ちゃんって仲良しだね。」
「あぁ、そうだよ。仲良しだよ。」
「陽斗もお姉ちゃんの事好き?」
「も?もってどういう意味だ?」
「だってお姉ちゃんが陽斗の事大好きだって言ったもん。」
「な・・・那智君!!!////////」
るぅは真っ赤な顔をしてあたふたしていた
俺は那智に言った
「そうだな。俺もお姉ちゃんの事大好きだよ。」
俺の正直な気持ちだった
食料品売場でお菓子を選んでいる那智を監視していた
「ど~れ~に~し~ようかな~♪」
その時携帯が鳴った
「はい。あぁ、秀樹さん。わかった。晩飯食わせればいいんだな。って言っても俺が作るわけじゃないけど。」
「あぁ、わかった。いや、それはるぅに聞いてみないとわからないが。」
「那智君~。お菓子決まった?」
買い物を終えたのか、お菓子売り場に彼女が来た
「お姉ちゃ~ん。これとこれどっちがいいと思う?」
電話を切った俺はお菓子を2つ持った那智に言った
「那智。約束は一個だぞ。どっちかにしろよ?」
「う~ん。どっちにしようかなぁ~。」
「じゃあ、一つは那智君が買って。もう一つは私が買うよ。それを半分こしようw」
「うん!やった☆そうしよう。お姉ちゃん。ありがとうw」
二人の会話を聞いていて未来が見えた気がした
るぅと居る時間が増えて
彼女の存在が大きくなって
今まで考えたことがなかった未来
それを意識しはじめた自分がいた
「じゃあ、買い物も終わったし、帰るか。」
「「はぁい☆」」
車に乗り込み自宅へと向かった
「那智。パパからさっき電話があって、今晩遅くなるって。だから俺の家にいてご飯食べて寝なさい。明日は幼稚園お休みにしていいからって。」
「え?じゃあ、明日オレ1人?」
「俺は仕事だけど、お姉ちゃんはいるよw」
「わかった☆じゃあお姉ちゃんと一緒にお留守番するw」
「るぅ、悪いけど明日秀樹さん迎えに来るまで頼むよw」
「うん☆那智君いい子だから全然いいよ♪」