第26章 欲しいもの・・・・・
「・・・・もしもし?」
俺は恐る恐る電話に出た
「陽斗君。楽しそうな休日を過ごしてるねw明日楽しみにしてるよwお話聞けるのwじゃ、またね。」
「・・・・・・・」
その後俺の耳に聞こえたのは通話が終了した
無機質な機械音だった
やってしまった・・・・・・
明日面倒な事になりそうだ・・・・・
「ハルさん?大丈夫??」
「あぁ、俺も見ずに渡したからなw」
「さて、起きるか?」
「うん。朝ご飯にしようw」
「何にするんだ?」
「那智君もお義兄さんも食べるよね?洋食がいいか和食がいいか聞かなきゃw」
「俺は洋食がいいw」
「ベーコンエッグが食べたいんでしょ?w」
「なぜわかったんだ?w」
「最近、お休みの日の朝食は洋食にした方が、ハルさんの食が進んでるw」
「どんなにチェックしてるんだよw」
「ママもパパの体調を見るのに、チェックしてたよ?wちなみに、お姉ちゃんの管理をするのにも見てたよw」
「抜かりがないなw」
そこに扉を開けて那智が入ってきた
「あ、お姉ちゃん起きてる~!!」
「お、また来たなwチビw」
「チビじゃないもん!!那智だもん!!」
「ハルさん。いじめちゃダメだよw」
「那智が必死で面白いww」
「おはようw那智君。朝ご飯はパンがいい?ご飯がいい?」
「お姉ちゃんは何にするの?」
「お姉ちゃんはパンとベーコンエッグ。」
「オレもお姉ちゃんと一緒がいい!!」
「じゃあそうしようかw那智君のパパは?」
「パパはいらないw」
「「え??」」
「パパの分は要らないの?」
「パパ、さっきお仕事の電話してたよ?」
「え?すげぇ嫌な予感しかしねぇ・・・・。」
「え?どういう意味?」
「陽斗。じゃあ悪いけど仕事行ってくるから、那智よろしくな。」
そう言ってさっさと出掛けて行った
なんとなく予感はしたが・・・・・
るぅは朝食を作り始めた
俺はダイニングで新聞を読んでいた
同じく那智もテーブルに付いてご飯を待っている
「なぁ、陽斗!今日はどこいく?」
「どこも行かないw」
「えぇ~!?どっか行こうよぉ~。せっかくお休みなのに~。」
那智が悔しがるのが面白くてワザと言って遊んでみた