第26章 欲しいもの・・・・・
陽斗side
ふと目を覚ますと目の前に彼女が寝ていた
それを見ていたら那智が入って来た
「こら。お姉ちゃんまだ寝てるんだから、大人しくしなさい。」
「だって・・・早起きしちゃったんだもん。陽斗あそぼうよ。」
「嫌だ。俺もまだ眠い・・・。」
「じゃあ、お姉ちゃんと一緒に寝る。」
「ダメ。お姉ちゃんは俺と寝てるだろ?」
「いいじゃぁん。一緒に寝るぐらい。お姉ちゃんは陽斗のお嫁さんじゃないんでしょ?」
「那智に取られたら困るから、お嫁さんになってもらおうかな。」
半分は本気だったが、那智を誂う気持ちもあったw
「え~ずるいよ!陽斗!!じゃあお姉ちゃんにチュ~しよっと。」
「それもダメ。はい、二人で寝てるんだから邪魔するんじゃないwパパの所に戻りなさい。」
「やだやだやだw」
「はい、却下。はいおやすみ~w」
「もう!!陽斗だけお姉ちゃんギュッてしてずるい~!!」
「俺のだから、那智にはさせてやらんwいいだろう~w」
「ずるぅい~!もうパパにチクってやる!」
悔しそうに那智は部屋を出て行った
俺はそのままるぅを抱き締め直しもう一度眠りについた
この抱き心地が最近は癖になっているな
愛しいと思う気持ちが彼女に伝われば
手に入れたい・・・・・
どうすれば手に入るんだろうか
こんな風に考える俺はかなり重症かもな・・・w
眠っている彼女の頭を撫でていると彼女が目を覚ました
「ぉはょぅ、ハルさん。」
「・・・・よく眠れたか?」
「うん。ぁりがとぅw」
「那智がさっき邪魔しに来てたwでもるぅは俺の抱き枕専用だから追い出したw」
「そうなんだwって、抱き枕じゃないもんww」
その時携帯が鳴った
マナーモードだったのでるぅのか俺のかわからなかった
俺はるぅの携帯だと思い、見ずに彼女に渡した
「るぅ・・・電話だぞ。」
「ふぁい・・・。もしもし?」
彼女も見ずに電話に出た
「え?・・・・だぁれ?・・・ん~~・・・」
「ん?るぅ・・相手誰だ?」
「わかんなぁい・・あれ・・・これハルさんの携帯だぁw」
俺は一瞬頭が真っ白になった
我に返り慌てて携帯を受け取り電話の相手を確認した
最悪な事に
・・・・・・・同僚の佐野だった