第25章 ずっと一緒にいたい
「今日は陽斗んち泊まる?」
「泊まらせない。」
「パパは泊まってもいいけど、陽斗がダメだってw」
「え~。お姉ちゃんと一緒に寝る!!」
「え?////」
「ね~、お姉ちゃんお泊りしてもいい?」
「ええっとぉ・・・・・」
「一緒にお風呂入って、一緒に寝ようよぉ~。お願い。」
つぶらな瞳で私を見上げる那智君・・・・・
思わずいいよって言いそうになるけど・・・
そのままハルさんを見ると
「今晩だけだからな。」
と、許可を出した。
「わぁい♪ありがとう。じゃあ、お姉ちゃんお風呂一緒に入ろうよ!!」
「え?う・・うん。いいよ。」
「ママとも最近一緒に入らないのに、お姉ちゃんとは一緒に入るのか?w」
「ママは・・・お腹に赤ちゃんがいるから。もしお腹に当たったらダメだから。」
「わぁ、那智君、お兄ちゃんになるんだねw」
「そうだよ。パパとママが仲良しだから赤ちゃんが産まれるんだって。」
そんな事を無邪気に話す那智君がっても可愛く思えた
そして那智君は私の手を引いて風呂場に向かった
リビングでは二人が話していた
ーーーーーーーーーーーーーー
陽斗side
「なぁ、陽斗。」
「何?」
「この前、三嶋の執事が挨拶に来た。」
「何て?」
「親子3人で海外に移住するそうだ。会社は社長の弟が継ぐそうだぞ。」
「そうか・・・。あれからるぅも落ち着いたから安心してる。」
「で?お前の気になってる事はわかったのか?」
「俺の気になってる事?」
「あぁ、彼女の好きな相手だよ。三嶋じゃないんだろう?」
「さぁ、わからねぇな。会ってるのか。連絡を取ってるのかもわからないしな。」
「そっか。何だ面白い展開が聴けると思ったのに。」
「何に期待してるんだ?」
「パターンその1、彼女の好きな相手がすげぇ良い男で、陽斗がフラれるwパターンその2、彼女の好きな相手が、灯台下暮らし的な感じで、お前の身近な男でどうしようもなくてフラれるwパターンその3、彼女の好きな相手がどうしようもなく痛い奴で、そんな男に彼女を任せられないとキレて手を出した陽斗に彼女がキレてフラれるw」
「全部フラれるパターンじゃねぇかよw」
「彼女がお前を選ぶように思えない。あんないい子がw」