第25章 ずっと一緒にいたい
瑠李side
綾ちゃんとショッピングに出かけて帰ってくると
散らかしまくったリビングのソファーで
ハルさんが寝ていた
(もう!こんなに飲み散らかして!)
私は後片付けを始めた
ハルさんの前にしゃがみこんで顔を見つめた
(睫毛長いんだ・・・。)
そっとハルさんの頬に触れてみた
触れた手から伝わるハルさんの温かさに
好きが溢れてきた
ドキドキが治まらなくて
どうしていいかわからなくなったから
「ご飯出来たら起こすねw」
そう言ってキッチンに向かった
一緒にいられるだけで幸せなんだって
最近思えるようになった
晩御飯の支度が出来たので
爆睡中のハルさんを起こすw
とりあえず・・・・・突いてみるw
「ハルさん。ご飯できたよ?w」
反応はないw
軽く揺すってみるw
「夜だよw起きてーw」
「ん~。あれ?帰ってきたのか?」
「そうだよ。ご飯の用意出来たよ。食べようw」
半分寝ぼけてボーっとしているハルさん
そんな姿もたまらなく愛しいですw
そこへ玄関でガチャガチャと音が鳴った
一瞬首を傾げた私とハルさんは目を合わせた
リビングの扉が開いて人が入って来た
「おう!陽斗遊びに来てやったぞ!!w」
そう張り切って宣言したのは5歳ぐらいの男の子だった
その後ろに男性が立っていた
「明日と見せかけて今日突撃訪問だ!w」
「はぁ?ふざけんな!鍵を置いてさっさと帰れ!」
見たことがない男性だったので怖くなり
ハルさんの服の裾を握った
それに気がついたハルさんが声を掛けてくれた
「るぅは・・覚えてないかもな。前にあいつの件で対応してくれた警察の人だ。俺の義兄に当たる人と甥っ子の那智だ。」
「ちゃんと挨拶するのは初めてかもね。はじめまして瑠李ちゃん。今井秀樹と言います。こっちは息子の那智です。」
笑顔で挨拶してくれたお義兄さんはなんとなく怖かった
カタカタと身体が震えだしハルさんの背中に隠れた
「で?何しに来たんだ?」
「陽斗が俺と那智が来なくて寂しがっているだろうと思ってなw」
「思っていないのでどうぞお引き取りください。」
「せっかく遊びに来てあげたんだからもてなせよ陽斗w」
「うるせー。チビ!」