第6章 守ってあげたい・・・・・?
15分ほど走りマンションの前に着いた
雷は収まったものの、雨は激しいままだった
エレベータで上がり家の鍵を解錠させて
パッと見るとるぅの部屋のドアは開いたままだった
そこを覗くが誰もいない
俺はリビングへと続くドアを開けた
ソファーの上でタオルケットを頭から被り
必死に耳を抑えてる彼女の姿が目に入った
目の前に跪き彼女の視界に入るように声をかける
「・・・るぅ?・・・大丈夫か?」
俺を見た瞬間彼女はポロポロと涙を零し
ガタガタ震える体で少しづつ話しだした
「雨が・・・いっぱい降ってて・・か・・・・雷が・・・・・ゴロゴロって鳴って・・・・・バリバリとか・・・・ドーン!って・・・・いっぱい鳴って・・・・・一人ぼっちだったから・・恐くて・・・・・・・グス・・・・・お姉ちゃんにかけたけど・・・出てもらえなくて・・・・ヒック・・・・」
そっと手に触れるとびくっと震えたが
優しく両手で包み込んだ
「もう・・大丈夫・・・連絡くれればよかったのに・・・・優季は時差もあるし・・・・何かあったら連絡しろって言っただろ?」
「だって・・・・ハルさん・・・楽しみに行ってるのに・・・こんな些細な事で邪魔するなんて・・・悪いと思ったから・・・・・」
「大丈夫・・・・・面倒見るって優季と約束したから・・・・るぅが怖い事から庇ってやる。だからちゃんと助けを求めるんだわかったか?」
「・・・うん。ありがとうハルさん・・・・ごめんね。まだ呑んでたんだよね?」
「いや、抜けだそうと思ってたからちょうど良かった。あのまま参加してたらお姉ちゃんがいるお店に連れて行かれてただろうからな・・・」
「お姉ちゃんがいるお店?」