第24章 嫉妬という名の感情
ちょうどお昼時間になり俺は自席で弁当を広げた
横では佐野がコンビニの弁当を広げていた
「お前の弁当さ、自分で作ってるんじゃないんだろう?」
「・・・まぁな。」
「それって・・・・どんな関係?」
「関係って?」
「その弁当を作ってくれる相手とだよ。」
「特別な関係・・・・かもな。」
「彼女か!?」
「彼女ではない。もうそれ以上突っ込むなめんどくせぇ。」
「あー、はいはい。今日も定時か?」
「あぁ、もちろんだ。無駄な残業はプライベートも仕事も悪循環を招くからなw」
「話変わるけどさ、合コンの件なんだけどさ、今週の土曜日とかどう?」
「・・・ふーん。そうなんだ。」
「え?陽斗も参加決定でしょ?」
「約束をした覚えはない。飲み会に関しては了承したが、合コンに関しては知らん!」
「飲むだけでも参加してくれよぉ~。」
「だったら最低条件だ!土日は却下。仕事の後に1時間以内だったら参加しても構わない。化粧と香水臭い女が居たら行かない。その条件がのめるなら参加してやる。」
「それって、社会人女性の身だしなみを尽く潰してないか?w」
「俺には関係ない事だ。」
そう言い放ち定時まで仕事に没頭した
提示を告げるチャイムが鳴った時俺は帰り支度を始めた
「玉城主任、今晩皆で呑みに行きませんか?」
「いや、用事があるんで遠慮する。」
俺は足早に会社を出て駅に向かった
電車に乗ってるぅにメールをした
最寄り駅で降りた俺はマンションへと急いだ
マンションではるぅが玄関で出迎えてくれる
「おかえりなさい。お疲れ様でした。」
彼女のそんな笑顔にその日の疲れを癒される
「いただきます。」
「はい。どうぞ。あのね、ハルさん。金曜日ね、パーティーの前にお姉ちゃんとサロンに行くのw」
「サロンに?」
「うん。ドレスアップとか色々してもらうんだって。だから会場に直接向かうねw」
「あぁ、わかったよ。どんな格好するのか楽しみにしてるからなw」
お洒落をするのが楽しみだという彼女の嬉しそうな顔に
俺の中の感情はモヤモヤしていた
彼女が可愛い格好をするのはいいが・・・・・
他の男の前でそんな格好をされるのは気が気じゃない
俺は密かにため息をついた