第23章 特別な日
瑠李side
目を覚ますとハルさんが居てくれると
すごく安心する
最近は嫌な夢を見ることも少なくなったけど
時々不安になるから
目を開けるとハルさんが頭を撫でてくれていた
「・・・おはよう。」
「ぉはょ、ハルさん。」
「よく眠れたか?」
「ん・・・。さっきいっぱい鳴ってた。」
「インターフォンか?雅人だ。今リビングで過ごしてるはずだ。」
「お姉ちゃんは?」
「雅人のおばさんと約束してて、早川さんはおじさんに呼ばれて帰ったらしい。」
「そうなんだぁ・・・・・。」
「まだ眠いか?そろそろ帰るぞ。」
「もぉ、起きる。」
「じゃあ、先に下に降りてるぞ。」
「うん。」
そう言ってハルさんは寝室から出て行った
私はもそもそと動き出し着替えて1階に降りた
リビングでは雅人さんとハルさんがいつもの様に
絡んでいた
「なぁなぁ、ハル。今度の飲み会参加しろよ。」
「却下。」
「何で?」
「面倒だから。」
「たまにはいいじゃんw」
「お前・・・・・。何か企んでるだろ?」
「何も企んでないよ?」
「正直に吐け。今なら許してやる。」
「・・・・何もない。」
「・・・・・・。」
「・・・・・。」
無言でお互い見ていたが
ハルさんが突然私を呼んだ
「るぅ。おいで。」
「ん?なぁに?ハルさん。」
「雅人が俺に隠し事をするんだが、教えるつもりはないらしい。どうしたら良いと思う?」
「ハル!!!瑠李ちゃん利用するなんてズルいぞ!!!」
「雅人さんは・・ハルさんを利用しようとしてるの?」
「・・・そんなことないよ?」
私はじーっと雅人さんを見つめた
雅人さんは目を逸らしたので言った
「ハルさんに酷い事する人は喋らない。」
「ええ~!!!瑠李ちゃん。それはマジで勘弁してよ!!」
「じゃあ、何を隠してるか教えて。」
「・・・・・ハルが参加すると、女子の参加率が上がるから。」
「どういう意味だ?」
「佐野いわく、ハルが参加すると、女子の参加率が上がるので、飲み会としては盛り上がるんです。」
「お前に何のメリットがあるんだ?その取引に。」
そう言って雅人さんに追求したハルさんは若干?
怒っていた