第23章 特別な日
瑠李side
いつからだろう
ハルさんのそばに居ると安心するようになったのは
三嶋君の件があってから尚更それが強くなった
嫌な夢を見て目を覚ましたら
ハルさんが安心させてくれる
ハルさんの胸元に頭を乗せて目覚める朝は
気持ちが凄く軽い
そしてお出かけの時はやっぱり早く目が覚めて
時計を見ると5時半だった
(起こすと怒られそうw)
だけどやっぱり
少しでも触れていたくて
空いている方の手に自分の手を絡めて
恋人つなぎをしてみた
掌から伝わるハルさんの温もりが心地よくて
微睡んでいた
「・・・俺はどこまで拘束されるんだ?w」
寝起きのかすれた声が上から降ってきた
「あ・・・ぉはよぉ。」
「やっぱり、早起きだなw」
「だって、目が覚めちゃたんだもんw」
「まだあと2時間は眠れる。もう一回寝とけw」
そう言ってハルさんは私を抱きしめ直した
その温かさに私はもう一度眠りの世界に入った
ふと目を覚ますと時計は8時を指していた
「おw」
横を見るとハルさんはまだ眠っていた
私はそぉっと起き上がり朝ご飯の支度に取り掛かった
そこへ雅人さんが起きてきた
「ふあぁ~。おはよぉ瑠李ちゃん。」
「おはようございます。雅人さん。」
「ハルに喋るみたいに敬語とか要らないよ。」
「えっと・・・気を付けてはいるんですけど・・ってまただwついつい出ちゃうw」
「癖だろうなwいいよ。ぼちぼちで。」
「うん。朝ご飯食べる?」
「あぁ、いただくよ。」
「・・・二度寝って意外と怠いな・・・。」
「あ、ハルさん、おはようw」
「何で二度寝?」
「・・誰かさんが早朝に起こすからw」
「だって、早く目が覚めちゃったんだもんw」
「だからって、5時半に起こすなw」
「・・・5時半!?w早起きだなw瑠李ちゃんw」
朝食も終わり、準備が整った私とハルさんは車に乗り込んだ
出発してすぐにハルさんが言った
「雅人があんなに素直に見送ったのが気になるな・・・。」
私はハルさんの言ってる意味がわからなくて
「そうなの?」
と、返した
その答えがわかるのは数時間後の事だった