第23章 特別な日
陽斗side
明日のために早く寝ようとそれぞれ寝室に入った
まだ早いなと思いつつベットに入りスマホを弄っていた
そこへ控えめなノックの音がした
「どうぞ。」
と、声を掛けると静かにドアが開きるぅが入って来た
「・・・・・・。」
無言でこっちを見ていた
「一緒に寝るか?」
そう言うと、嬉しそうに駆け寄ってきた
いつものように軽く抱き締めながら横になっていたら
いつのまにかるぅは眠っていた
そこへ雅人が部屋に入って来た
「ハル~。今度の会議の資料でさ・・・・ってなんで瑠李ちゃん抱きしめてんの!!??」
「煩い。るぅが起きる。」
と俺が控えめの声で言うと雅人が慌てたように声を抑えた
俺は抱きしめていた腕をそっと離し起き上がった
雅人を連れてリビングへと向かった
「で?なんで??」
「あの馬鹿男の件が片付いてから、落ち着いたと思っていたんだが、夢でうなされているようだ。夜中によく叫びながら目を覚ます。」
「どんな夢を見てるんだ?」
「本人にも聞いたが、そこは頑なに言わないんだ。どんな夢なのか。ただ。いつも。恐い、近付くな、嫌だをよく言っている。」
「やっぱりあいつかな・・・。」
「だと思うんだが、それだけじゃないような気がする。」
「何か絡んでいるのか?」
「わからない。この夏休み中に、るぅが少しでも良い方向に向けばいいんだが。」
「なるほどね。だから一泊旅行?w」
「あぁ、今年は色々と連れて行ってやろうと思ってる。」
「俺も行くw」
「お前は優季と色々とやることがあるだろ?」
「うーん。俺はない!」
「それは知らん!wじゃあ俺は部屋に戻るぞ。」
「え?マジかよ!?」
「あぁ、るぅがどうも敏感みたいでな。俺が居ないと寝ながら顔をしかめるんだ。」
「なんだそりゃw」
そんな馬鹿っぽいやりとりをして部屋に戻ると
やっぱりしかめっ面で眠っていた
ベットに入り、抱き締めると眉間の皺がとれたw
(フッw素直だな・・・・・優季と違ってw)
その安堵から俺も睡魔に襲われ眠りについた
早朝から起こされる予感をさせながら・・・・・。