第22章 大きなあなたと小さな私
何だかんだ言って俺もるぅに甘いなw
いつもの喫茶店にランチに向かった
「マスターこんにちは。俺はAランチで。るぅもいつものか?」
「うん。」
「じゃあナポリタンのセットで。」
「いらっしゃい。玉城君。久しぶりだね。」
「そうですね。最近ちょっと仕事もバタついてたんで。」
「お!陽斗と彼女だ。」
「なんだ、陽斗まだ振られてないのか?つまらんなw」
「相変わらず酷いっすねww」
出てきたナポリタンのセットにスマホを取り出したるぅが
写真を撮り始めた
「早く食べないと冷めるぞ?」
「写真を撮る練習してるの。なかなか上手くいかないw」
「すぐに上達するだろうw」
そんな会話をしながらもるぅは写真を撮り続けていた
気が済んだのか、ナポリタンを食べ始めた
ランチを終えた俺達はスーパーに寄った
「そういえば、ベランダで育ててるプチトマトが鈴なりに育ったから、今が食べごろだよwサラダにするねw」
「あぁ、わかった。」
食材を買い終えた俺達はマンションに向かった
リビングで二人で携帯を弄っていたら雅人が帰宅した
「え!?何それ!?どういう事!?何でお揃いなの!?」
「「・・・・・・。」」
「うわっ!!しかもストラップまで!!何で!?」
「るぅがお揃いがいいって、俺も買い替え時だったし。」
「ええ~!!じゃあ俺もお揃いにする!!」
「却下!」
「何で!!??」
「お前がお揃いにしたら間違いなく、俺と色まで被るだろ。」
「別にいいじゃん♪」
「却下!」
「ハルは俺に冷たいよなぁ・・・。」
「男同士でお揃いにする趣味は俺にはないw」
「そろそろ、晩御飯の支度するねw」
「あぁ。」
「そういえばさ、瑠李ちゃんって夏休みいつからなの?」
「来週の水曜日ですよ。」
「え?じゃあ来週の土日はもう夏休み?」
「そうですよ。」
「じゃあ旅行に行く?優季も何もなかったら帰ってくるって言ってたし。」
「行かない。」
「何でハルが答えるんだよw」
「もう予定があるから。」
「え!?何の予定?」
「お前には言わない。」
「何でだよ!!??」
「煩いから。」
二人のやりとりにるぅは笑っていた