第22章 大きなあなたと小さな私
陽斗side
早速問い合わせたペンションでは予約が取れた
キッチンで朝食の準備をしていたるぅに声を掛けた
「予約取れたぞ。1泊2日で。」
「わぁい♪やったぁ☆ねーねーバーベキューとかも出来るの?」
「あぁ、ペンションは基本寝泊まりだけだ。ごはんとかは自分たちで用意することになっているからな。」
「じゃあじゃあ。バーベキューしよう♪BBQw」
「構わないよ。そうゆうセットは向こうにあるから。持っていくのは材料だけで構わないからな。」
「やった~~!!!楽しみ~~!!!ご飯できたよ。ハルさんw」
来週の湖へのBBQを嬉しそうにニコニコしている
るぅを見ながら俺も顔が綻んだ
「じゃあ今日は携帯買いに行くか?」
「あ、忘れてたwそう言えばお姉ちゃんから電話ないね。珍しいな。」
「俺にかかってきてる。雅人と。」
「あ、そうなんだw私繋がらないからそうなるよねw」
「今回の件、優季には言ってない。学校に行って発狂しそうだから。」
「うん。いいよ。お姉ちゃんに心配させたくないから。」
朝食を済ませた俺達は携帯ショップに向かった
「どれにするんだ?」
店内に並べられた、最新機種などをじーっと見ている
「最近はみんなスマホなんだってねw綾ちゃんが言ってたw」
「あぁ、そうだろうな。色々と便利に使えるからな。」
「ハルさんはどんな奴?」
「俺も、2年以上使ってるから、かなり古い方だぞ?」
「宜しければ、お伺いいたしますよ。」
と、笑顔の店員が寄って来た
「ハルさんとお揃いがいいな・・・・。」
ボソッと呟いたるぅが少し口を尖らせて拗ねていた
「お揃いがいいのか?」
俺のその言葉に、彼女は顔を赤くして頷いた
「じゃあ、俺も買い換えるから、お揃いにしたらいいだろ?」
その瞬間、彼女は嬉しそうに笑顔で頷いた
そして俺達は携帯を新しく俺は黒、るぅはピンクにした。
「これでやっとストラップ付けれるw」
「あぁ、ぺんぎんのか?」
「うん。ハルさんとお揃いでしょ?」
「ストラップ引っかかったりするからあんまり付けないんだよな。」
そういった瞬間、彼女があまりにも悲しそうな顔をするから
「あぁ、ごめん。付けるから、そんな悲しそうな顔するなw」