第22章 大きなあなたと小さな私
「貴女のような頭の弱い方を相手にするほど暇ではないので。ここで失礼させていただきます。瑠李様には二度と近づかれませんように。今度近付く事があれば、生きている事を後悔しますよ?」
そう言って彼はドス黒い笑みを浮かべた
何だろう・・・この人に逆らっちゃいけない気になるw
それと同時に敵に回したくないと思った
カフェに着いた私と綾ちゃんはケーキセットを注文して
事の顛末をすべて話した
「そっか・・・・。でも瑠李が居なくならなくて良かったw」
って、言ってくれた
コーヒーを一口飲んだ綾ちゃんが続けた
「で、そのあんたにお義兄ちゃんて呼ばれて浮かれた男性は、窓の外で馬鹿丸出しでニコニコしながら手を振っている方かしら?w」
そのセリフに窓の方を見ると
締りのない笑顔で手を振っている雅人さんがいた
「う・・うん。」
「めんどくさそうな、“お義兄ちゃん”ねw」
こう言う言い方はお姉ちゃんにそっくりな綾ちゃんw
ドアに回って店内に入って来た
「いやぁ~、可愛い女の子がお茶してるのが見えたから、見てたら瑠李ちゃんだったから思わずガン見しちゃったよw」
「チャラいw」
「お姉ちゃんに怒られるよ?雅人さんw」
「そんな些細な事で怒らないのが優季だよwだって相手も瑠李ちゃんだしw」
「サボり中ですか?雅人さん。」
「外回りが終わって、会社に戻ろうとしたら、早川が連絡くれてさ、ここにいるって聞いたから寄ったんだ。そしたら偶然!瑠李ちゃんがいるから入って来たw」
「わざとですよね?瑠李のお義兄さんw」
「綾ちゃんも義兄ちゃんて呼んでいいよ?綾ちゃん意外と手厳しいねw」
「いいえ、遠慮しますw」
「あ、もうこんな時間だ!帰らなきゃw」
「え?瑠李ちゃん、何かあるの?」
「主婦の時間よね?w」
「うん、スーパーのセールが始まるw」
「え?じゃあ俺も行くw」
「遠慮しますw」
「え~~!!!瑠李ちゃん酷いw」
そして雅人さんを置いて私はスーパーに向かった
後ろにはちゃっかり雅人さんと早川さんが着いて来ていた