第21章 守りたい
私は今の状況をどうにか受け入れようと
自分を落ち着かせようとしていた
だがそんな簡単に名案が浮かんでくる事も無く
そんな時担任が言った
「三嶋さん。今彼女の保護者を呼んでおりますので、もうしばらくお待ちいただけますか?」
「まぁ、どなたが来られても考えは変わりませんけど。」
「さすがに、未成年の生徒なので、保護者の方も交えて、お話させて頂かないと、後に問題になっても困りますので。。」
その時扉を開けて入って来たのは三嶋くんだった
「母上!!もう僕の事でこれ以上、お時間を取られないでください。」
「剛志さん・・・・。」
「確かに彼女には迷惑な事をされましたが、僕が相手にならなければいいことですし、勉強にも影響が出ないように、僕が頑張りますから。」
「そんなこといいのよ。あなたは何も悪くないんだから・・。これくらいの事
お母様は無駄になったなんて思わないわ。」
そんなやりとりをしながら彼は私の方に視線を向け
「だから、僕の言うことを聞かないからだよ?忠告してあげたのに。」
その言葉に背筋が凍った感覚がした
校長先生も担任も何も言わない。
寧ろ言えないと言うのが正しいかもしれない
どうすればいいの?
私本当に退学になっちゃうの??
せっかくここまでやってきたのに・・・・・
お姉ちゃんが頑張って通わせてくれたのに・・・・・
こんなのお姉ちゃんに悪いよ・・・・
頭の中でいろんな考えが巡っていた時
校長室の扉が開いて人が入って来た
「失礼します。」
その声の主を全員が見た