第20章 深まる罠・・・・・そして真実
瑠李side
三嶋君の家で私は閉じ込められていたのかもしれない
窓も無い
光も入らない部屋で
時間もわからず
ただ唯一あるドアは鍵がかかってあり
中から私が開ける事は出来ない
ただ数回、彼が出入りするだけ
どうしてこんなことになったの・・・・・
きっとハルさんもお姉ちゃんも心配してる・・・
ただ心配させたくないってゆうよりも
私がハルさんに
会いたい
そんなことを考えていたら彼が入って来た
「何を考えてる?」
「・・・・・・」
私は無言だった
「君が俺の事以外考えるのが許せないんだ。」
「私は・・・・飯島さんみたいにあなたに夢中にはなれない。それが今の正直な気持ちよ。」
「彼女に対して君以上の感情を抱けない。」
「ごめんなさい。それは私もよ。あなたに特別な感情は抱けないの。」
「どうすれば君が手に入る?」
「これからも手には入らない。今後も私があなたを好きになる事はないの。」
「あの男のせいなのか?」
「あの男?」
「この前会ったマンションに住んでる男だ。」
「彼は、私がお世話になっている人よ。」
「君はあいつに騙されているんだ!!!もっと早く君をあの男から離せば良かったんだ。」
「騙されてなんかいないわ!彼は私に優しくしてくれるもの。」
「フッwそれは愛情とかじゃなくて同情だろう?君への愛は俺が注いであげるさ。これから一生かけてね。」
「これからの人生で私と貴方が一緒にすることはないと思ってる。」
「ここでこれからずっと一緒に暮らすんだよ。俺が20歳になったら籍を入れよう。しばらくは海外で生活するのも悪くないな。」
「勝手に話を進めないで!!私はそんな気はないっていってるでしょ。」
「君を手に入れるのに俺は手段を選ばない事にしたんだ。」
「どういう意味?」
「今までの事は、俺が君に近づくための作戦だったからね。」
彼の入った一言に頭が真っ白になった瞬間だった