第20章 深まる罠・・・・・そして真実
「と、おっしゃられましても・・・。実際にお会いしておりませんので。」
「そうですか。では。それなりに対応させていただきますね。」
「それはどういう意味でしょうか?」
「さぁ、どういう意味でしょうねw」
そう言って俺達は三嶋家の屋敷を後にした
「秀樹さん。どうするんだ?」
「義弟よ。お兄様と呼べ。」
「・・・・・・。」
「そんなことはどうでもいいので、早く瑠李ちゃんを見つけてあげないと!!!」
「おおよその検討はついている。」
「それはそうと優季はどうするんだ?」
「あいつに見つかる前にさっさと解決させよう。」
「それがいいなきっと。発狂しそうだw」
「考えただけで恐ろしい・・・。」
「雅人の彼女はそんなに恐いのか?w」
「俺にとっては可愛いんだけどなwハルにとってはどうも違うようだw」
「あの女を可愛いと言えるのは雅人だけだと思う・・・。桜月といい勝負だぞ。」
「陽斗・・・言っとくが・・・今妊娠中でさらにパワーアップしてる。」
「しばらく実家には行かないからいい。」
「優季よりさらにパワーアップした桜月・・・・。恐ろしすぎる・・・・。」
「間違いなく彼女はあのマンションだ。」
「何故わかるんだ?」
「あいつのあの冷静さがおかしかった。」
「冷静さ?」
「あんなに彼女に固執しているように見えた男が、俺達が尋ねた時に、彼女が居ないことを明らかにしているのに、あいつは冷静だった。」
「確かに・・・・。」
「心理的なものだが・・、きっと近くに。あいつの目の届く範囲に安全な場所と認識される場所にいるからだ。」
「同じ部屋かどうかはわからない。下手すれば部屋は捜索されるからな。それから考えると・・・・・あのマンション、あいつのフロアはあの部屋だけだったよな?」
「あぁ、確か一部屋だけだった。」
「だったら・・・・ロフト式か・・・階下に繋がっている可能性がある。それを今から調べさせよう。」
「秀樹さんお願いします。瑠李ちゃんを早く見つけないと・・・。」