第20章 深まる罠・・・・・そして真実
「おい・・正直に答えろよ?もう一回聞くぞ?お前らの依頼者は誰だ?」
それを見た俺は早川さんに声を掛けた
「早川さん・・雅人が危ない・・。」
「はい。心得ております。」
「だから知らねぇって言ってるだろ!その場で金積んで、こうしてくれって指示出されたんだからな!」
「てめぇ、誰に向かって口きいてんだ!!!!!」
「止めろ!雅人!!!」
と、叫んだ俺の言葉は既に遅く
雅人は相手を殴っていた
しかも一発で気絶させた・・・・・。
あぁ・・・・・切れちゃった・・・・・
残りの二人にも雅人はストレートで殴ったw
「ほんとに知らないっす!!マジで初対面だったんです!!」
「何をどう依頼されたんだ!?」
「免許持ってるか聞かれて、持ってるって言ったら、車まで用意されてて、写真見せられて、学校の前でその子を拉致って、別荘まで連れて来いって言われたんだ!」
「それで、その子どうしたんだ?」
「その依頼者の女が好きな男に、その子がつきまとってるから目障りだって言ってたんだ!」
「で、どうしたんだって聞いてるだろ!?」
「その後知らない男達が入って来て、多分その依頼者の好きな男だったと思う。そんな会話してたから。その男と一緒に来てたじじいと一緒に連れて帰った。」
「その男の名前は!?」
「確か・・三嶋とか言ってた・・。その後俺らにそのじじいがお金渡してきて、このことを一切口外するなって。」
雅人に殴られた3人は、よっぽどきつかったのか
素直に詳細を吐いたw
「雅人。そこでもうやめとけよ。」
「彼女に何かあったら、お前らただじゃ済ませねぇからな!!!」
ド迫力の雅人に3人はすっかり怯えきっていた
それまで大人しくしていた秀樹さんが声を掛けた
「なぁ、そのじじいってこのおっさんか?それとその三嶋って呼ばれてた男ってこいつ?」
そう言って2人の写真を出した
「あぁそうだよ。この二人だよ。」
「決まりだな。」
俺は苛立ちから握った拳が震えていた
「早川!!すぐにバカ男の居場所を調べろ!!」
「畏まりました。」
「雅人・・・。」
「どうした?ハル。」
「震えが止まらない・・。」
「え?」
自分でも驚くくらい怒りが込み上げていた