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I cannot part with you

第20章 深まる罠・・・・・そして真実


陽斗side


この前の件が有ってからマンションの管理人が


るぅの事を気にかけてくれている


いつものように仕事を終えた俺は


彼女にメールを送り帰宅した


マンションの入り口で管理人が声を掛けてきた


「玉城さん。今日は彼女まだ帰ってきてないけど、どこか行ってるの?」


「・・・え?」


背中に嫌な汗が流れたのを感じた


すぐにエレベーターに乗り部屋に向かった


慌てて鍵を開け部屋に入り、彼女を呼んだ


だが真っ暗な部屋からは返事はもちろん無かった


俺は直ぐ様携帯に掛けたが電源が入っていない


繋がらない焦りから俺は苛立っていた


「くっそ!新しい携帯持たせておけばよかった。」


そう言いながら俺は携帯で義兄にかけた


数コールで出た相手はいつものように茶化してくる


「どうしたんだ?ハルたんw」


「そんなことは今はどうでもいい!緊急事態なんだ。早急に対応してくれ!」


「・・・・・何があった?」


義兄に内容を伝えた


「すぐに調べる。」


電話を切った後俺はすぐに雅人に掛けて内容を伝えた


雅人はすぐに帰ると言って電話を切った


その間にも俺は何度もるぅの携帯に掛けたが繋がらない


俺はリビングのソファに腰掛けた


その時玄関の扉の音がしたので玄関に向かった


「るぅか!?」


そこに居たのは、さっき電話した義兄だった


「やっぱり、まだなのか?」


俺は・・・・・落胆した


「・・・・・あぁ。」


「心当たりは?」


「わからない・・・。」


「普段行くとことかは?」


「商店街とかスーパーに買い物に行くくらいだ。公園に散歩か。」


「桜月より主婦だな。」


「あいつと一緒にするな!」


「・・・・・・。」


「・・・・・・」


「珍しいな。お前が他人の事でそんな風になるの。」


「・・・・・わからない。」


「何が?」


「何故・・こんな風に自分が焦っているのか。何も無かったらいいんだが。わからないから・・・。」


「ふ~ん。」


しばらく俺たちは無言になった

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