第20章 深まる罠・・・・・そして真実
案内された客室からは星空が見えていた
キラキラして見える星空が
今日の出来事を夢だったのかと思えていた
(飯島さんは本当に三嶋君が好きなんだな・・・・)
私が・・・・・ハルさんを好きなように
彼女も本気なんだ・・・・・
三嶋君は私に対して本気なのかな・・・・・
そんな事を考えていたら
部屋の扉がノックされた
コンコンコン
「は・・・はい。」
「お嬢様失礼致します。温かいお紅茶をお持ち致しました。」
「す・・・すみません。」
「大野。入るよ。」
「あ、三嶋君。」
「どう?落ち着いた?」
「あ・・ありがとう。ごめんね。迷惑かけて。」
「いや、俺の方こそ・・・。この前の件といい、ほんとごめん。恐い思いさせて。」
「ううん。もういいよ。無事だったから・・・。それより、この前の怪我はもういいの?」
「あぁ、お陰様で。もうすっかり良くなったよ。」
「あれから会わなかったから・・・気になってたんだけど。携帯の調子が悪いし・・・あ、そうだ。携帯!!連絡しなきゃ!!」
「さっき見たけど。電源入らなかったよ?」
「そっか・・・完全に壊れちゃったのかも・・・・。ずっと調子悪かったし。」
「そっか。お姉さんには連絡入れておいたから、今日はもう遅いし、泊まれよ。」
「え!?でも・・心配されるから帰るよ。」
「お姉さんには伝えたよ?もう遅いので今日は泊めますって。そう言ったのに帰ったほうが余計に心配するんじゃない?」
そう言われた私は何も疑いもせず
確かに心配されるかも・・・・・と思い
お姉ちゃんに連絡してくれてるなら大丈夫かな。
と、そんな風に深く考えずに納得したのだった