第20章 深まる罠・・・・・そして真実

目の前の飯島さんと


私を連れてきた


３人の男性は


話し合っていた


「で、この女はどうするんだ？」


「どうしようかしらねぇ・・・。」


「考えてないのかよ！ｗ」


「彼から引き離せれば問題ないもの。」


「何だ。それだけかよｗ」


「この女がどうなろうと私には関係ないもの。」


再度視界を塞がれた私は何をされるか見えない相手の言動に


身体の震えは止まらなかった


その時だった


部屋の外から騒がしいやりとりが聞こえた


「うわっ！！何なんだよ！！お前！！！」


「やっちまえ！！」


人の叫び声が聞こえたかと思うとしばらくして静かになった


部屋の中に居た飯島さんと数人の男達は慌てて外の様子を見た


その瞬間ドアを蹴ったような音と共に入って来た人がいた


その人は目の前にいる数人の男を引き連れている女性に言い放った


「飯島・・・・お前・・大野に何て事してんだ？」


「み・・三嶋君！！だってあなたが・・・彼女に付きまとわれて迷惑してるって・・・。」


「俺がいつそんなこと言ったんだ？ましてやそれが事実だとしても、お前がこんなことする理由にはならないだろう？」


「三嶋君が優しいから・・・この女が！！！！」


「うるせーよ！黙れこの馬鹿女！！大野をこんな目に合わせてただで済むと思うなよ！？」


そう言った彼の足音が近づいて来て、私の目隠しを取った


私は急に明るくなった視界が眩んで目を細めた


目の前には心配そうな顔で三嶋君が私を見ていた


「大丈夫か？大野。わかるよな？」


私は頷くのが精一杯だった


その後から入って来た数人の男性が三嶋くんの指示で


私を連れ去った男だちを連れて行った


私は三嶋君に連れ添われながら車に乗せられた


私は窓の外を見ていた


「とりあえず自宅へ向かってくれ。」


車は静かに動き出し三嶋君の自宅へと走りだした


三嶋君の自宅に着いた私は客室で休むように案内された