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I cannot part with you

第19章 仕組まれた罠・・・・・向けられた刃


「俺の中では、成人するまでは女の子だからな。」


そう言った俺に彼女は言った


「早く・・大人になりたい・・。」


「るぅは今のままでいいよ。」


「どうして?」


「焦って大人になったって、皆大人になるんだから。今出来る事を楽しめばいいよ。」


「今出来る事?」


「学生の時にやっておけばよかったって思うことあるぞw何かないのか?やりたいこととかw」


「うーん。やりたいこと・・・・・。」


「焦らずゆっくり考えればいい。」


「あ!!」


「どうした?」


「まだ怒ってるから口きかない。」


「忘れてたなw」


「ムキー!!!」


何だかんだ言いながらも俺たちは水族館を堪能した


“当館は。まもなく閉館致します。本日のご来館ありがとございました。”


「あ!ハルー!!瑠李ー!!こっちよ!!w」


「見つけたくなかったな・・・。」


「酷すぎでしょ!?」


「瑠李ちゃん。楽しかった?」


「意地悪なハルさん以外は楽しかったですw」


「虐められたの!?」


「虐めてはない・・いじっただけだw」


「だから喋らないの!!」


「「ぷっw」」


「女の子だねぇw瑠李ちゃんはw」


「何?あたしは女の子じゃないの?」


「優季が“子”っていうのは図々しいだろうw」


「失礼な!!」


「るう・・・俺とは喋らないのか?」


そう聞くとるぅはプイッと顔を背けた


助手席に乗り込んだるぅは無言だった


試しに俺は言ってみることにした


「るぅ喋らないのか?」


「・・・・・・」


「るぅが喋らないなら・・・・・るぅが嫌がることするぞ?」


そう言うと無言で俺を見た


目がなにをするの?と訴えているのが面白いw


だから俺はわざと言った


「家の中で常に裸族になる。」


「!!!!!!!!」


「今日から実行決定。」


「やだ。」


「じゃあ喋る?」


「・・・・」


「もう怒らない?」


「・・・・・」


「家に着くまであと10分。着くまでに決めろよw」


「わかった!!もういいから裸族はやだ!!!」
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