第18章 初恋・・・・・・・芽生えた気持ち
「なかなか気持ちいいな。休日と違って人も少ないしw」
「そ・・・だね・・・。」
二人で公園に来たが
お天気とは裏腹に私の心は晴れなかった
「三嶋君だっけ?」
「え?」
突然名前をだされて私は驚いた
「心配なんだろう?彼の事。」
「うん・・・やっぱり彼の無事を確かめてないっていうのもあるんだけど・・・・・彼と関わらなければ巻き込まれなかったって思う事もあって・・・。」
「そうだな・・・正直言えば俺は関わってほしくない。るぅが辛そうな顔をしたり、悲しそうにしているのはみたくない。」
「ハルさん・・・・。この前ね学校で違うクラスの女の子に言われたの。」
「なんて?」
「三嶋君に関わるなって。彼が迷惑してるからって。何か彼女は私が彼に言い寄ってるって思ってたみたいで・・。」
「ふーん、まぁあいつがそういったかも知れないしな。」
「だから、私は関わらないようにするって彼女に言ったの。だけど、たまたまマンションの前で声を掛けられて、そのまま一緒に連れ去られたから・・・。」
「たまたまねぇ・・・・・。」
新緑が生い茂る公園の中を二人でゆっくり歩いていた
公園の中心にある池の近くのベンチで休憩することにした
「ちょっと飲み物買ってくるから、ここで待ってろよ。」
「うん。」
私は池を見ながら考えていた
三嶋君にははっきり伝えて
関わらないようにしよう
そうじゃないとお姉ちゃんや雅人さん
ハルさんにも心配させてしまう
そう言えば私・・・・・あの時
ハルさんに一番に会いたかった
ハルさんに会った時
すごくホッとした
部屋に戻って眠る時も
ハルさんが居てくれることに安心した
何で?
そんな風に考えていた時
ハルさんが戻ってきた
「おまたせ。お茶で良かったか?」
「うん。ありがとう。」
ハルさんと一緒にいると
今まで何でもなかった時間が
すごく特別に感じられる
私はハルさんと会話をしながらそんな事を考えていた