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I cannot part with you

第17章 それは・・・蜘蛛の糸のように


「管理人さん。」


「あぁ、玉城さん!丁度携帯に連絡入れようと思ってたところなんだよ!」


「それで?詳しく教えて下さい!」


そして管理人さんから話を聞き考えた


(一緒に男の人も連れて行かれたっていう事は・・・犯人はあいつじゃないのか?だったら何故連れて行かれたんだ?)


さすがの優季も落ち着いて入られないようだ


「雅人・・どうしよう・・・瑠李にもしもの事があったら・・・」


「落ち着け。優季・瑠李ちゃんは大丈夫だから。」


「ハル!連絡取るか?あの人に。」


「あぁ、そうだな・・・」


俺は胸ポケットから携帯を取り出し電話を発信させた


10分後・・・・1台のパトカーが到着した


「すみません。玉城さん。遅くなり・「おせぇぞ!!馬鹿!!」


到着した警察官の謝罪を遮るように叫んだ


「無茶言わないでくださいよ。これでも結構急いできたんですから・・。」


「で、何であの人じゃないんだ?」


「パシラされたっすwあの人ちょっと手が離せないそうで後からくるって言ってました。」


俺は簡単に状況を伝えた


到着した警察官は俺と雅人の後輩でそこそこ使える(はず)


管理人室に入り防犯カメラなどのチェックを始めた


そこでエントランスから入口前を記録しているカメラに


エントランスの前で男と話をしている彼女を見つけた


その後直ぐに黒尽くめの男性が3人程二人を囲み


車に乗せて連れ去ったと見える


カメラの映像に車体ナンバーが映っていたので


それの照会を後輩に頼んだ


それから1時間程した時だった


マンションの前に黒い高級車が停車して


初老の男が出てきて後部座席を開けた


そちらを向くと顔色が悪く震えている彼女がいた


「るぅ!!」


その声に優季がエントランスから走って出てきた


「瑠李!!!」
「瑠李ちゃん!!」


優季はるぅを抱きしめた


「無事でよかった・・・・・心配したんだからね!!!」


彼女は震えの所為か何も言葉を発しない


よく見ると目元がうっすら赤くなっている


手首には縛られたような跡が残っていた


雅人がそこにいた初老の男に声を掛けた
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