第17章 それは・・・蜘蛛の糸のように
教室に戻ると綾ちゃんが来ていた
「あ、瑠李!大丈夫だった?」
「うん、ありがとう心配してくれて。飯島さんが彼に関わるなってw彼が迷惑してるからってw」
「はぁ!?あいつ馬鹿じゃないの!?w」
「うん。でも飯島さんには関わらないようにするって言い切ったwそしたらメールも止まると思うしw」
「無理だと思うけどねw私はw」
「そうかな?まぁいいよw好意を持ってくれてても私には答えることは出来ないから。」
「答える必要なんかないわ!あんな奴!親が金持ちなのを鼻にかけて超嫌なやつ!!あいつ何するかわかんないから気をつけるのよ瑠李!」
「うん。ありがとう。」
その後は何もなく放課後になり
いつものように学校帰りに商店街に寄って
買い物を済ませた私は自宅へと向かった
家で晩御飯の支度をしていた時だった
今から帰るのメールが届き帰宅を待っていた
「そうだwたまにはマンションの下までお迎えに行こうw」
そう思い付いた私は鍵を持ってエントランスに向かった
エントランスの前に立っていた時だった
「大野?」
「え?あ、三嶋君・・・。」
「こんな所でなにしてるんだ?」
「三嶋君こそ・・何してるの?」
「俺は、出かけてた帰り道だよ。そしたら大野が見えたからさw」
「そうなんだ。」
「今度の休み・・デートしない?」
「ごめんね。もう予定があるから。」
「その予定って変更出来ないのか?」
「うん。前からの約束だし・・・。」
「じゃあ、大野を手に入れるには強行突破するほうがいいのか・・・。」
「え?どういう意味?」
その時足音がして振り向くとそこには
黒いスーツを身に纏った男性が3人立っていて
私の両腕を拘束した
「・・ぃや!やめて!・・・」
「お前たちは何者なんだ!!??彼女を離せ!!!」
男性はポケットから綺麗に折りたたまれた布を取り出し
私の口に当て塞いだ
変な薬品の臭いがして私は段々意識が朦朧としていた
そして意識を手放した