第17章 それは・・・蜘蛛の糸のように
瑠李side
月曜日いつものように朝を迎えて学校に向かった
靴箱で上履きに履き替えていると
土曜日のクラス会で遊んだ綾ちゃんが声を掛けてきた
「瑠李~、この間のイケメンは誰!?w」
「お姉ちゃんの婚約者の人とその会社の人だよw」
「あんたを抱き寄せた人は?誰!?w」
「陽斗さんっていうの。この前もレンタル屋さんでナンパされた時に、昨日みたいに守ってくれたんだw」
「陽斗・・・さん?え?もしかしてあんたが言ってるハルさんって・・・。」
「そうwそのハルさんだよw」
「ええ~~~~~~~!!!!!!!」
朝から元気な叫び声に驚いたけど
本人はもっと驚いていた
「瑠李あんた、男性苦手だったんじゃ・・・?」
「苦手だよ・・・・だけど・・ハルさんは安心できるのw」
「そうなんだ。瑠李が大丈夫ならいいけどねw」
そんな会話をしながら教室の前で別れた
午前中の授業は先生の話が長く・・・
睡魔に襲われかけていた
その時携帯の着信に気が付き確認するとハルさんからで
“今日はがっつりステーキ!!”
晩御飯のリクエストだったw
私は携帯をポケットに入れようとすると
また鳴ったので確認した
見るとそこには
“この前は邪魔が入って残念だったよ。次は二人きりで出かけよう。君が行きたい所に連れて行ってあげるよ。”
“相変わらず恥ずかしがり屋なんだね。君が僕に気持ちを言いやすい様にまってるんだよ?”
「・・・・・・」
昼休みになった時、違うクラスの女子から呼び出された
屋上に着いた私に彼女は言った
「どうして剛志君に色目を使うの!?彼は迷惑してるのよ!?」
「使った覚えはないわ。それに迷惑してるのは私の方なんだけど・・。」
「あなたがしつこくつきまとってるって剛志君が言ってたんだもの。やめてあげてよね!!」
「じゃあ、関わらなければいいのね?」
「そうよ!!そうしてよ!!」
「わかったわ。そうするわ。」
「話はそれだけだから。ちゃんと守りなさいよ?」
「えぇ。守るわ。」
寧ろその方がありがたい話だし・・・
あの子は確かF組の飯島さんね・・・
言えるように覚えておこうw