第16章 それぞれの準備
瑠李side
お姉ちゃんが部屋の障子を開けながら言った
「お待たせしました。お手洗いに行ってたみたいでwさぁ、座ってから挨拶するから。」
私はお姉ちゃんに促されて上座から、
お姉ちゃん・私・ハルさんの順番に座った
お姉ちゃんの向かいは空いていて
私の向かいにはお母さんらしき人が居るw
そしてハルさんの向かいに雅人さん・・・・・
お父さんは来ないのかな?
「親父、今外に電話しに行ってるから、少し待ってて」
「陽斗、今日はわざわざごめんねwこんなバカ息子の事に付きあわせてw」
「いえいえ、今日は特に予定もなかったので。それに彼女の心配でしたから。」
そう言いながらハルさんは私の頭を撫でた
「ちょっと!ハル!私の事はどうでもいいの?w」
「・・・・・うん。」
「ひどっ!w」
「フフフw二人は学生の時から変わってないわねぇw」
物腰の柔らかそうなお母さんだな・・・
私の雅人さんのお母さんの第一印象はそんな感じだった
「いやぁ、すまんすまんw待たせてしまったかな?」
「さっき来たばかりだから大丈夫ですよwお義父さんw」
「じゃあ、始めようかw」
女将さんに声を掛けたお父さんが
お姉ちゃんの前に座り話し始めた
「じゃあ、紹介してもらおうかな。優季。」
「はい。妹の瑠李です。瑠李、こちらが雅人のお父さん
そしてお母さんね。」
「は・・・はじめまして・・妹の瑠李です。」
「え?瑠李ちゃん?」
「え?あ!w卵焼きのおじさまw」
「「ぶっ!w」」
「え?瑠李さんを知ってるの?あなたw」
「え?じゃあ・・・え?ええ!!??・・・・・・優季?どういうことだ?」
「すみません。急遽海外の転勤が決まったので、一応信用のおけるハルに預けたんです。この子、若干対人恐怖症とかがあって、知らない人苦手なので・・・。一人暮らしさせるわけにも行かず、放り込みましたw」
「え?じゃあ、あなたが最近食べてるお弁当は瑠李ちゃんのお手製なの?」
「はい・・・すみません・・w」
「いいのよぉ。寧ろ助かってるわw雄一さんたら好きなものしか食べないから健康面が心配だったのよ。ここ最近調子良さそうにしてるからとってもありがたいわぁ。」
そう言ってにこやかに言った