第3章 同居人・・・そして新しい自分の部屋
「じゃあこれから知っていけば?それに、ちゃんと個々に部屋は使えるし、一応君に使ってもらう部屋には内側から鍵がかかるようにしてあるから。俺が勝手に君の部屋に入ることはないし。リビングとダイニングキッチン、それにバス・トイレを共有スペースにするだけでルームシェアなわけだから問題ないでしょ?」
「そ・・・・そんなにご・・・ご迷惑かけるわけには・・・」
「もう何て言ったって決まったから諦めてくれる?優季からは君の分の家賃も貰う話しになってるし、それに俺は家事苦手だって聞いてるよね?それを引き受けてもらえると正直助かるんだよね。それの代償に俺は君の保護者代わりと虫除けするわけだから。別にお互いメリット・デメリットがあるから問題ないでしょ?」
「・・・・はい・・・」
ここまで言われてしまっては何も言えない
それに私に今更一人で家を探して生活をするなんて
出来ない・・・
これはきっと誰かの策略だろうか・・・・・
私の弱みに浸け込まれた
間違いなくお姉ちゃんですね・・・・・
聞かなかった私も悪いけど
なぜ“ハル”さんが男性だと教えてくれなかったのだろうか・・・・
こんな事でこの先大丈夫なんだろうか・・・・・
「じゃあ家の中の案内と使い方説明するからおいで」
私は不安を抱きつつ部屋の片付けをするために案内してもらった