第3章 同居人・・・そして新しい自分の部屋
「ここの部屋主の玉城 陽斗(タマシロ ハルト)だけど?」
「え?部屋主?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「他に質問は?」
「あの・・・・・他にも一緒に住んでる人いるんですか?」
「いや、俺一人だけど?なんで?」
「だって、姉が私を預ける事になってるハルさんって人がいるはずなんですけど・・・・・」
「それって・・・・優季と雅人がハルッて呼んでる人の事?」
「はい、そうです。どこにいるんですか?ハルさん」
「俺だけど?」
「は・・・え?」
「さっき名乗ったの聞いてなかった?俺の名前は玉城 陽斗・・・・あいつらはオレの事ハルって呼んでるよ」
「だ・・・・・男性だったんですかあああああああ!!!!!??」
「生まれた時から男だけど?」
「い・・いや・・・あの・・・・女性の方だと思っていたので・・・・すみません。失礼します!お邪魔しました!」
「どこに行くの?」
「そ・・・その・・・女性の方だと思っていたので・・お世話になるのを了承したんですけど・・・・・男性の方と一緒に住むのは無理です。ごめんなさい。」
「そんなこと言ったって・・・行く宛もないでしょ?それに荷物も届いてるし・・・・もう優季は時間的にも飛行機に乗ったでしょ?」
そう言われて私は慌てて時計を見た
確かにすでに聞いていた飛行機の時間を過ぎていた
「で・・・でも!!」
「でも・・何?」
「け・・・・結婚前の・・・だ・・・だん・・・男女が一緒に住むなんてダメです!!ましてや・・・・つ・・・付き合ってもいないのに・・・・」
「じゃあ。結婚する?俺は気にしないけど」
「そ・・・そんな簡単に決めることじゃないと思います!!」
「じゃあ、どうするの?俺は別に構わないから引き受けたんだけど?」
「だ・・・・だってこんな・・・・・私・・は・・陽斗さんのこと・・全然知らないですし・・・・」