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妖からの贈り物【おそ松さん】

第2章 どうぞお好きな松を




『…ご遠慮します』


片手を差し出していた6人の妖が1度フリーズするが、おそ松が盛大に笑い始めた。


「……ぷふッ……だーッはっはっはっ、見事に断られたなー!!」

「ん~?廉はシャイガールだな!」

「……だから、やりたく無かったんだ…!!」

「……死にたい」

「あはーっ!断られちゃったね!」

「ねーねー、今度2人でお茶しない?」


6人の妖達が思い思いの事を口に出す。
流石に全部は聞き取れなかった。

すると突然肩を組まれ、引き寄せられる。
顔を上げると、にこやかに笑うおそ松の顔が近くにあった。


「それじゃあー、自己紹介も終わった事ですし。
始めますか!」

「始めるって…何をだ?」


それを聞き、にやーっと口角を上げるおそ松。
嫌な予感しかしないんだが…


「宴でもしようぜ!!」

「「「「「イエーイ!!!」」」」」


声を揃える5人。
おそ松がパチンと指を鳴らすと、神社内に赤い敷物に豪華なご馳走。プカプカと空中を漂う提灯に、季節外れの桜が辺りに散っていた。


「よし!皆準備が出来たようだし、始めよう!
廉も楽しめよな!」


はぁ…喰われるよりはマシですけど…


『分かった』

「おお!そう来なくっちゃな!」


んじゃ、廉は此処に座れ、とおそ松が隣を叩く。
他の5人も其々席に着き酒を注いだ。


「よし!!じゃあ廉も仲間入りというか、なんと言うか…えー、したので!はい、かんぱー…」
「いや、下手くそか!?」


チョロ松がつかさずツッコミを入れた。


「はぁー?そんな事言うなら、お前がやれよチョロ松」

「ゴホンっ…えー、廉と初めてあったのは…」
「長くなりそうだから却下!改めまして、はい乾杯!!」

「「「「カンパーイ!!!」」」」


お酒が注がれた杯を高々と掲げた。
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