第8章 Dear 神田切甘裏【幸せですかの続編】
今も…
「あっふぁ…ユ…ウ…ぁ」
舌を搦め捕り、下着の中に手を忍ばせる。
くちゅ…
はっきりとした水音と感触に、神田はふっと口端を吊り上げた。
「ふ…久々だからいつもより感じてるな」
「んぁんっ…ぁ…」
二本の指をゆっくり差し込み、押し広げるように動かすと、ビクンビクンと反応する小さな身体。
可愛いなんて、絶対に言えないだろうな…
と神田は鳴くを見て思った。
「はぁん…ぁ…ユウ、もう」
「もういいのか…?」
そうは聞くものの、自分もこれ以上我慢ができるのか予想はつかない。
「うん…大丈夫。ユウを…ずっと、感じたいよ」
は微笑み、神田を見上げた。
神田は微かに頬を赤らめ、微笑み返した。
「…わかった。優しくするから」
優しくの腹を撫でると、中の小さな命の鼓動が伝わった気がした。
俺は、こいつの父親になる。
の、夫になる。
二つのかけがえのないものを、俺は護れるだろうか?
護ってみせる…きっと
ズッ
「あっ…」
の下着を取り払い、腰に負担をかけないように脚を持ち上げる。そして、ゆっくり熱を差し込んでいく。
内側の肉壁が神田の熱に絡み付くように締め付ける。
熱を締め付ける度に、は快感に襲われる。
「あぁっ…んっ…はあっ」
「っ…動くぞ…」
彼女の頭を抱えるようにしてそう囁く。
「うんっ…ぁっ」
ズズッ
神田は自身をぎりぎりまで引き抜く。
なんとも言えない、吸い上げられるような感覚さえ、快感に変わる。
「ああっ…ふ…」
そして再び差し入れられる。
「ふあぁ、ん…っあ、あ…」
ゆっくりと、止まらずに揺動を繰り返す。
は神田の首に腕を回して縋り付く。
「ああっ、ふぁ…あっ、はぁ…」
耳元で快感に身を委ねる恋人の声が、より一層神田を追い立てる。
かりっと、白い鎖骨に軽く歯を立てる。
それから細い首筋に幾つもの愛の証を記していく。
「あぁんっ、ふ、あっ、ああっ」
「…俺は…」
お前に出会えて、よかった。
一度引き裂かれた俺達が、また巡り逢えたのは、
愛し合えたのは、
「愛してる、っ…」
運命…なのかもしれないな