第8章 Dear 神田切甘裏【幸せですかの続編】
潤んだ瞳が一層俺をそそる。
中途半端に脱がした服がを色っぽく見せる。
俺を夢中にさせる。
ずっと、ずっと抱きしめたかったこの小さな身体。
この温もりが消えたあの日から、久しぶりに冬の寒さを感じた。
俺の心みたいに冷たかった布団の中。
とだったら、寒い寒いといって身体を寄せ合っていただろうなんて思っていた。
もう戻らないと、叶わないと思っていた…
だが、運命ってのは辛かった分、
それに耐えた者に幸福を与えてくれるんだって、わかった。
お前の声が聞こえた瞬間、今まで人前で流した事なかった涙が溢れた。
それから目を開いたら、変わらないお前がいた。
また、泣いてんだなって…
お前のその瞳は、いつも俺だけを映してくれていた…