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songs(R18)

第8章 Dear 神田切甘裏【幸せですかの続編】





「ひとりにして、ごめんね…」


大好きな彼の匂い、

自分の背に回る力強い腕…

全てが私の愛する人のもの…



神田は泣き付くの頭を撫で、その身体を優しく包み込んだ。



「お前がいなくなった二ヶ月、考えたのはずっとお前の事だけだった。


ちゃんと飯食ってるとか、元気かとか…当たり前の事ばかり。


それから…」


神田は身体を離し、を見つめた。



「お前の存在の大きさ、やっと思い出した…」


「ユウ…」


神田は再び、今度は強くを抱きしめた。



「もうどこにも行くな。


俺のそばに、ずっと…


俺を…」



ひとりにしないでくれ…





そう言ってすがるような神田を、も一層強く抱いた。




「うん…もうどこにも行かないよ…」



あなたのそばにいるから…




あなたがあるから、私は私でいられるの…



あなたも、そうなんだよね…?





「ただいま…」




私達は二ヶ月ぶりのキスを交わした。



最後の日、あの夜に交わしたキスは、


とても冷たかったな…




お互い、張り詰め過ぎて…
凍てついたような…



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