第8章 Dear 神田切甘裏【幸せですかの続編】

「そういうと思ったわ。室長の言う通り…」



婦長は軽く息をつき、微笑んだ。



「室長…？」



キョトンと小首を傾げる。

婦長は、少し困ったように口を開く。



「実はね私、本当はあなたを連れ戻しに来たのよ。



室長に言われてね」



「え…？」




室長が…？



「彼を救う事ができるのは、彼女しかいないって、言われてね…」





「そう、なんですか…」







彼を救う事ができる…

自分が…





そんなに眩しい事、私が言われていいのだろうか…






でも、あなたにもう一度会いたいから




「帰ります…ホームに」




は、自分の腹を愛おしげに撫でる。




「待っててね、すぐに行くから」







ユウ…