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songs(R18)

第32章 ep6 繋心のワルツ






初めて逢った時、彼は氷のように冷たかった。

自分がなくしたロケットを探して熱を出した時、彼は初めて自分に甘えてくれた。

花をいけてくれとも言ってくれたし、大雪の中、自分を捜しに来てくれた…


自分が熱を出した時も、ずっと側にいてくれたし、いろいろ看病してくれた…



デビットに絡まれていた所も、助けてくれた……



「私が…側にいたから…?」

唇が、震えている。

「ユウ、口には出さんけど……にはずっと側にいてほしいと思ってるさ」

「え…?」


再び沈黙が訪れる。

ラビはハァ…と溜め息をつく。
の頭に乗せていた手が、ずるり。と滑り落ちて、ラビの腰に当たった。

「………やっと、自分の気持ちわかったのに…そりゃないさ~」


がっくりとうなだれるラビ。

どうしてこの少女はこんなにも鈍感なのだろうか…

けれど当のは真剣な眼差しで、ラビの言葉の意図を探る。
けれど探るのも気持ちだけで、疎いには到底理解できなかった。

仕方なく、ラビはを見据えた。


「ユウは…に、特別になってほしいんさ」

「特…別…?」

私が…彼の?



“特別”…?


「ここまで言えば、もうわかるさ?ユウの気持ちも、自分が何をしないといけないのかも」

涙が、幾つも溢れて来る。
けれど、先程とは全く違う。


温かくて、優しくて…


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