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songs(R18)

第32章 ep6 繋心のワルツ





そしては手を胸の前で重ね、告げた。





「ユウの事が……好きなの!」



彼を、愛してる。
ずっと側にいたい…


「知ってるさ」

「なっ…!?」

大して驚く事もなく、ラビは言った。

は目を見開いて振り向く。
逆にが混乱していた。


「はわかりやすいんさ。仕草とか、顔見てたらすぐわかるし」

「…っ……」

は顔を真っ赤にする。

「俺とかと話す時と顔色が変わり始めたんはあの時くらいからさ。…確か、ユウが熱出した直後くらいさ」

「………」

「自分で気付かなかったんさ?」

ラビの言葉に、は僅かに頷く。

「ユ、ユウを好きだって自覚した頃…私なんかが好きになったって叶わないって思った…

でも彼の専属になれたから、少しくらい期待してもいいのかなって思ったの。彼の特別になれるかもしれないって……

でも、やっぱり違ったわ。
私はユウの特別なんかじゃなかった…」


悔しいのか、何なのか…

自分でも理解できない感情が溢れてきて、頬を伝う雫…


は両手で顔を覆った。

「何、舞い上がってたんだろうって…自分が恥ずかしくて…っ」

涙は後から後から零れ落ちる。

拭っても、拭っても…


ユウへの想いと同じで…

「でも…好きなの…っ…ユウが好き…」

叶わないと知っても…
大好きで…っ


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