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songs(R18)

第1章 三日月 神田 切甘裏





ーーー・・・




バンッ

「おや?」
「…?」

話し合いの最中だったのか、神田とコムイはソファーに向かいあったまま首だけをやってきたに向けた。

「神田、どういうこと!私長期任務なんて知らないわよ!」

怒りに拳を握りしめ、つかつかと神田に歩み寄った。

「忘れてた」
「嘘つき!神田がそんな大事な事、忘れるわけないじゃない!」

怒りをあらわにしたを神田は睨んだ。

「ちゃん落ち着いて。実はその長期任務、最初はちゃんに行ってもらう予定だったんだけど、神田君がどうしても行きたいと申し出たからね、神田君にお願いしたんだよ」

コムイが弁解しようと割って入った。

「どうして引き受けたの?」

は神田に向き直って尋ねた。


「お前じゃ手に負えないとわかってるからだ」
「私だと、力不足だって言うの!?」
「そうだ」


神田は視線を反らして言った。


「なっ!」
「今は一人でもエクソシストが欠けたらやばいんだよ。そんな事もわかんねえのか」

いつもの淡々とした態度に無性に腹が立った。


「っ…!」


気付けばは神田の頬を打っていた。
涙が頬を伝う。


「ユウの馬鹿!大嫌い!」

泣きながらそう叫び、は司令室を出て行った。







足音が聞こえなくなると、コムイはやれやれと息を漏らした。

「君も素直じゃないよね」
「チッ…ほっとけ」
「謝っといで…2ヶ月も会えなくなるんだから」


「────悪い」


神田は席を立ち司令室を後にした。





「君達は意地っ張りだから…
お互いがどれだけ大切に思ってるのかが、わからないんだね・・・」






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