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songs(R18)

第31章 ep5 君の特別




は慌てて首を振った。

「ど、どうしたの?ちゃん」

ミランダが驚いて尋ねた。

「あ…ううん、何でもない…」

はそう言って、再び俯く。


「ちゃん」


ミランダが回り込んで、の隣にしゃがみ込んだ。
そしての顔を両手で優しく包み込んだ。


「自信を持ってね…」


そう言って微笑むミランダ。

は胸が温かくなる感覚と、張り詰めていたものが和らいでいくのを感じた。

は口端を釣り上げた。その微笑んだ表情が、本当に美しいとミランダは思った。

「ありがとう…ミランダ」

「頑張ってね、ちゃん」

ミランダも微笑み返す。

「なんだか、ミランダも変わったわね…」


初めて逢った時よりも、ずっと…


「自分に、自信が持てるようになったからかしら」


確かに、彼女も最近気付いた事なのだが、ミランダはドレスや礼服等の衣類の着付けがとても上手いのだ。

これが彼女にとっての長所になり、自信に繋がったらしい。


「ちゃんのおかげよ」

「わ、私…?どうして?」

は小首を傾げる。


「貴女に出会えたから、私、変われたのよ…ありがとう」



ミランダはそう言って白いチョーカーを差し出した。



「いってらっしゃい」



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