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songs(R18)

第31章 ep5 君の特別





「お前は…」

「良いに決まってるさ!はユウの専属メイドなんさ?当たり前さ」

ユウの言葉を途切れさせ、ラビの言葉が室内に響く。

「な、ユウ?」


が顔を上げると、ユウは優雅に茶を飲んでいた。

トクン…と胸が高鳴る。



「い、いいの…かな、ユウ?」


カップから口を離したユウは、を見ずに時計に目をやった。

「夕方には此処を出る。衣装はラビに任せるから、ミランダにでも着付けてもらえ」


の表情は、花のように明るくなった・・・




―――…



「ミ、ミランダ…あの…」


鏡台の前で、ミランダに髪を整えられているは、歯切れ悪く口を開いた。

「何?ちゃん」

不思議そうに、ミランダは手を止めての顔を覗き込んだ。

はどこか恥ずかしそうに俯いた。

「こ、こんなドレス…私が着てもいいのかな…」

の着ているドレスは、純白で最高級の素材のものらしい。

ドレスの選者はラビなので、もっと胸の開いた大胆なものかと思ったのだが、肌をあまり露出しない、が嫌悪しないものだった。

けれどやはり元なる素材は高級感を感じさせられ、一般庶民のは座るのもびくびくしていた。


「フフ…」

ミランダは微笑んだ。

「とってもよく似合ってるわ、ちゃん」

「ほ、本当…?」

ミランダは頷いた。

「専属メイドとしてじゃなくて、ユウ様のパートナーとして参加しても大丈夫よ」


ミランダはの顔を上げさせた。
が見つめる先には、綺麗に髪を結われ、少しの化粧を施された少女が、恥ずかしそうにこちらを見つめていた。

(ユウのパートナーとして…)


頬が色づく。

彼の…ユウの隣でいられたら…どんなにいいだろうか…



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