• テキストサイズ

songs(R18)

第31章 ep5 君の特別





先日、はユウの専属メイドになった。
理由はわからないが、彼の意志で任命したのでに拒否する権利はない。

専属メイドは、他の使用人達とも仕事衣が異なり、彼女等が白ならは黒の多く含まれた仕事衣だった。


(あの服でもよかったのに…)

そして、専属は仕える者と同等に話す権利が与えられている。
ユウを呼び捨てる事も、その権利の中に入っているのだろう。


最初の頃は、中々呼ぶ事ができずに、ついつい様付けになってしまった。

最近は意識せずともそれを口に出す事ができるようになったのだ。

は僅かに赤くなりながらも、口を開く。


「だ、だって…専属になったんだし…呼び捨てしないとラビがからかうから…」


けれど、今こうしているのにも対してからかわれるなら同じ事だった。


「そういえば、さっきユウに呼ばれてたんさ」

パチッと懐から懐中時計を出して時間を確認した。


「ほら…早く行かないと」

「いやいや、も来いってさ」

「………?」

「“なんで私も?”って言う顔してるさ~」

ラビはの額を指で弾いた。


「はユウの専属メイドなんさ?個人的にユウに呼ばれるのは当たり前さ」

「あ…そっか」

思い出したようには拳を手に打った。


/ 412ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp