第4章 fated アレン切裏
「だから、もう決めたの。永遠の時をここで生きようと。
愛する者を手に掛けた…それを償う為に…」
「さん…」
彼女の過去を聞き、アレンは彼女を見つめる事しか出来なかった。
「美しい物を求める時の人の顔って…とても醜いの…」
その醜さに、神は目を背けたのだ。
「もういいでしょ…?この洞窟に住むのは、恋人を殺し、なおも生き続ける魔女なのよ…わかったなら出ていって!」
「貴方は魔女なんかじゃありません!」
アレンは断言した。
「なっ!」
驚いてが振り返れば、アレンは自分のすぐ後ろに立っていた。
「さん、貴方が呪いと言っているのは呪いじゃなく、イノセンスという不思議なものの力なんです」
「…え…?」
「イノセンスというものはアクマを倒す武器の源なんです。イノセンスは適合者を選び、その人だけが使いこなす事のできるもの。
貴方のイノセンスは恐らくこの泉の水。貴方は神に選ばれた神の使徒なんです!」
「私が…?」
神に選ばれた?
神に恨まれる存在の私が…?
「でも…もし私がそうだとしても…私は何をすればいいの?」
「エクソシストとして、僕らのホームに来て下さい…貴方を歓迎します」
アレンは優しく微笑んだ。
「貴方が…?」
恐る恐る顔を上げた。
「貴方を救い出します…」
ここから、
貴方自身から…