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songs(R18)

第30章 ep4 皆が変わる日




―――…


「ユウの事は、諦めたんだ~」

「そう…」

「やっぱりね、自分が一番だって思う人と、結婚したいしねぇ」


クッキーを頬張りながら、ロードは話した。

「まだ12歳なのに、いろいろ苦労したよね…これからは自由になってね」

すると、ロードはにんまりと口端を上げた。

「な、何?」

どきりとして、の声のトーンが少し上がる。

「ユウにも、同じような事言われたんだ。…自由に生きろって」

ティキの煎れたティーを飲み、ロードはの顔を覗き込んだ。


「やっぱり主従関係だったら、考えも似てくるの~?」


意味深げに笑むロード。

「そ、そうかもしれないね…」


苦笑いを浮かべる。
そんな自分より年上の彼女を見て、ロードはつまらなさそうに息をついた。

「もぉ~…って鈍いよね~。そんなんじゃいつまで経っても…」


そう口ごもるロード。
どうやら自分は鈍感らしい…



「で、はユウの事…どう思ってんのぉ?」

「ど、どうって…」

は無意識に顔が赤くなる。

「だからぁ~好きなの~?」

あまりに直球で、は顔を手で隠す。

「す、す、好きだなんてっ…ち、違うよっ」

「やっぱ好きそうじゃ~ん。僕が協力しようか?」

「こらっロード、人にはいろんな事情があるだろ。此処らで退散退散」

ロードを後ろから抱き上げ、ティキは言った。
彼は抗議するロードを抱えながらを振り向いた。





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