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songs(R18)

第30章 ep4 皆が変わる日





―――…



「この野菜スープ、美味しい…」

「そう?よかった…」


身体を起こし、ミランダから貰ったスープを口に含むと、あまりの美味に目を丸くした。

「それ、ユウが作ったんさ」

椅子に座っていたラビが言った。
はラビの言葉に目を丸くした。

「ユ、ユウ様が!?」

「そ。朝早くに厨房で作ってたさ。屋敷のジェリーに作り方を教えてもらってさ」

ジェリーとは、この屋敷の料理長である。
長身で、れっきとした男性であるが、男色気がある様だ。

は彼が作ったと言う温かなスープに目を落とす。

「“どうして”って顔してるさ?ユウは、やっぱ変わってきてるんさ」


ラビは人懐っこい笑みを浮かべた。


「の事、抱えながら帰ってきた時、ユウ叫んだんさ。
“こいつを死なせるな!”って」

「私も、あんな必死なユウ様、初めて見たわ…」

ミランダも、ユウの変化を絶賛する。

「ありがとうさ、」

ラビはを見つめた。

「な、何で私なの?」

どきりとして、尋ねる。

「またまた~」


ラビはニヤニヤと口元を緩めた。ミランダもクスリと笑った。

「も、もうっミランダまでっ…何なの?」


顔を赤らめる。

ラビはその身体を抱きしめたくて仕方なかった。

けれど、手が動いた所で、その衝動は抑えられた。


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