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songs(R18)

第29章 ep3 貴族の事情





―――…



「貴族の御夫人でもお料理ができると旦那様は喜ぶわ。先ずはユウ様に出すお菓子を作りましょう」

「はぁい♪」

厨房を借りて、は菓子作りに必要な調理道具を出す。

「作りやすいし、失敗も少ないからクッキーにしましょう」

「うんっ」



ボールにせっせとクッキーの材料を入れる

が、


ドサッ



「あ~」

シュガーの入った袋を床に落としたロード。
直ぐにが駆け寄る。

「ロード、怪我はない?」

「うん。手が滑っちゃったよぉ」

対して動じず、ロードは言った。
袋が破れ、中から大量のシュガーが流れるように出てくる


周りで見ていた使用人達が近づいてくる、がは軽く笑みを浮かべて制止した。

「ごめんなさい。私が掃除しますから大丈夫ですっ」

「シュガー、無くなっちゃったね~」

「ユウ様は甘いものが苦手だから砂糖は要らなかったの。代わりに刻んだドライフルーツを入れましょう」


床に散らばった白いシュガーを片付けるを、ロードは見下ろした。

そして、にっこりと微笑んだ…

「うん♪」




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