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songs(R18)

第29章 ep3 貴族の事情




二人の動きが制止する。

そんな様子の二人を見たのは、まずあのティキという黒髪の執事だった。
彼はふっと意味ありげに微笑んだ。

は我に返ってラビの腕から逃れる。

「ああそっかぁ~執事だったら、主人に付きっきりで女の子といちゃいちゃできないもんね~」

その後ろでロードは言った。

けれどその言葉の意味は、とラビ、二人が顔を見合わせてもわからなかった。

ロードはフフンッと笑みを浮かべて、

「僕、暫く此処に泊めさせてもらうから~よろしくねっ」
と言った。

「え…」

「だからちょっとこの屋敷の中探検したいんだぁ…案内してよぉ」

とラビとミランダはお互い顔を見合わせた。

「かしこまりました。では私が」

ロードはラビの横を通り過ぎ、の腕に抱き着いた。

「じゃあお願い♪」

「ぇ…?」

「君、可愛い顔だねぇ~名前はなんて言うのぉ~?」

上目遣いでを見上げるロード。
小悪魔めいた瞳が、射抜くように自分を捕らえた。

「…・ピュアリスと言います」

「か~僕はね、ロード・キャメロット。ロードでいいよぉ」

「そ、そんな…お客様にそんな馴れ馴れしい事できません…」

は慌てて首を振った。
そんなを見て、ロードはますます口端を釣り上げた。

「僕ね、ユウの好きなタイプを聞きたいんだ~」

「ぇ…?」

「僕、ユウの事気に入ったんだよ~だからぁ、ユウの婚約者になりたいんだぁ~」


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