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songs(R18)

第27章 ep1 昼下がりの出会い





ーーー・・・



「此処で着替えてね。タイツとカチューシャも忘れないで」

「わかったわ」

従業員専用の脱衣所に案内され、カーテンをすると、布越しにミランダがそう声をかけた。

「じゃあ、私は部屋の外で待ってるわね」

「ええ。ありがとう…」

返事を返すと、扉の閉まる音と共にミランダの気配が消えた。


は渡された仕事服をハンガーにかけて、着ていた白のワンピースを脱いだ。

ロケットが鎖骨に当たり、はそれに目を落とした。

ロケットを開くと、は息をついた。

(お父さん、お母さん…やっと着いたよ…)


ぱちんとロケットの蓋を閉めて、目の前の姿見を見つめた。



(もうすぐだから…)



決意を新たにするかのように、拳を握った…―――



仕事服は、の気に入るものだった。

フリルが極端に少なく、質素な一連のワンピース状のものだ。
丈の長さも膝が隠れる程でちょうどいい。

黒タイツと白いカチューシャを付ければ、その鏡にはティエドール邸の立派な使用人が映っていた。


は大きく深呼吸をしてから、再びそれを見据えた。



(…頑張らなくちゃ)



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