第3章 Together when... ラビ切裏
「できない、さ…」
ラビは額を押さえた。
「任務だからって、を殺すような事…俺が…!」
膝をついたラビを見て、は手を降ろした。
そして、パラ…と巻いていた包帯を外した。
「そうよね…できるわけないわよね、ラビ…」
とても冷酷な声に、ラビは息を詰めた。
「じゃあ、仕方ないわね。
次に会う時は、貴方の知ってる私じゃなくなってるわ」
変わって、しまうのよ…
「立って、ラビ...........お別れしよう?」
いつもの明るい口調。
自分を支えてくれた愛しい恋人の声…
はそのままラビに背を向けて一歩、歩き出した。
ラビも、それを見て決心したように一歩、後ろに踏み出した。
そして更に一歩、
二人の距離が開く…
「ラビ…」
背を向けたまま、は言った。
ラビも振り向かない。
傷つけて…
「…ゴメンネ…」
ザシュウッ!
「っ!?!」
温かい腕が、の身体を抱き留めた。
華奢なの胸には血にまみれた短刀が突き刺さっていた。
「こうするしか…
ないでしょ…?」