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songs(R18)

第24章 らいおんハート 神田切甘裏





神田は何度も何度も行為を止めてはにキスを落とした。

「お前に触ってんのは、俺だ」

その度は閉ざした瞳を開いて神田を映した。

確実に神田を映すようになったのは、彼の自身がの膣中に入った時だった。

「っぁ…ゃぅっ」

あの時の風景が、

あいつらの声が、

感覚が蘇って来る。


は震えながら神田を見上げ、首を振った。

「ゃっ…ぃや…」
瞳の色が恐怖に変わる。

神田は無意識に自分を押し返す手を握り、手の甲に口付ける。

「お前はお前らしくいろっつっただろうが…

側にいてやるから、安心しろ…」


ここは、越えるべき壁…


乗り越えられたら、

変わらない朝が迎えてくれる…



「怖い…っ」
「俺が守ってやる…お前が失ったもの、全部埋めてやるから…」


信じろ…!



ズンッ



「ぁっ…!」


喉をのけ反らせる。

「ふぅ…あっ」

まだ怯えた様子のの手を、硬く繋ぐ。

「はぁ、んっぁっあっ…ふぁっ」
「焦る事なんてねぇんだ。

俺はっ…この先ずっと…
側にいるから…っ

もう、お前を手放したりしねぇ

ずっと…お前が笑えるまで…

お前と笑えるまで…っ

笑ってからもずっと…っ」



呆れてしまうほど…



はゆっくり口端を持ち上げた。

神田の想いが、やっと伝わったかのように…



(こんなに…私を想ってくれる人がいる…)



私は独りじゃない…

この恐怖を、

乗り越えられる…!


は笑った。

笑いながら、歓喜の涙を零す。


神田はその様子に安堵し、更に奥を突き上げた。

「ぁぅっ…んっはぁ…ぁっあ」

繋いだ手に、互いの力が込められる。

温かく、
もう二度と離れない想い…

二人なら…

二人だから、越えて行ける…!



「はっ…」

「ああっんっぁあぁっ…ぁああああっ」

訪れる快感に、は身を震わせた――…


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