第24章 らいおんハート 神田切甘裏
ーーー・・・
静かに寝息を立てるの、僅かに震える手を握りしめる。
きっと、あの夢を見ているのだろう。
けれど、人間は時が普段と同じように過ぎれば、その記憶は次第に薄れて行く。
きっとも忘れられるだろう…
けれど自分は決して忘れてはならない。
をこれから守っていけるように、彼女を悲しませない為にも…
(俺は、この事は忘れない…)
彼女を見る度に疼くこの心…
ライオンのような心は、今は鎮めなければ…
それが今、お前にできる優しさの一つなのだろう…
(ずっと…側にいてやる…)
もう、
泣かせない…
彼は決意を胸に、
新しい朝を見つめた…
…End