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songs(R18)

第24章 らいおんハート 神田切甘裏







「愛してる…」

割れ物を扱うように、神田の手はの身体に掛かったシーツを退かした。

ぱさりという音と同時に、の傷付いた身体があらわになった。

外気に曝された身体が震える。

(その震えは…寒さだけか…?)

神田は安心させるように、の身体を抱き寄せた。

「何も恐れる事なんてねぇ…お前はお前らしくいろ…俺が側にいてやるから…」


信じる者が側に在ること…
それはどんな事にも立ち向かえる勇気に変わる…



優しく神田の手がの身体を伝っていく。

指の腹が、細い傷に触れる度に、は僅かに息を詰まらせた。
硬くつむった瞼に唇を寄せる。

「俺だ……」

あいつらじゃないから…

はゆっくりと瞳を開いた。

そして確かめるように神田の手を取る。


「私…汚れちゃったんだよ…」
「俺は思ってない…お前はお前らしくいろって言っただろ」

視線をそらすの頬に手を添える。

愛おしむように、不安を取り除くように…唇を重ねる。

「んっ……っふ」

トサッと、彼女の裸体をシーツに鎮める。

「この髪も、瞳の色も…どこが汚れたって言うんだ?」
「………」

いつもお前は俺と喧嘩ばかり…

気の強くて意地を張るお前…


それが今じゃ汚れたと、泣いている…

そんなのお前らしくねぇ…

お前は、

「笑ってろ…」

お前の笑顔は…汚れた俺を癒してくれる…


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