第24章 らいおんハート 神田切甘裏
はベッドの上でシーツを被り震えていた。
気の強い彼女がこうまで変わり果てた姿になると、神田は彼女をに害を加えた輩を切り殺したくなった。
そう、は任務先の街で強姦にあった…
相手が人間だった為、はイノセンスを使わなかった。
探索隊がを見つけた時には、既に情事後で…
切り裂かれた服も着ず、裸体で呆然としていたという
ーーー・・・
「やめて…ユウ、来ないで…」
は酷く怯えた様子でそこにいた。
「嫌だ」
「出ていって!!」
は叫んだ。
神田はそれには動じなかった。
「俺が出ていっても、どうせお前また自分の身体を傷付けんだろ」
洗い流している身体を、何度も何度も…
「ほっといて…っユウに…ここにいてほしくない…っ」
ぽろぽろと涙が彼女の瞳から零れ落ちる。
お前も…涙するんだな…
当たり前の事なのに、神田にとってそれは不思議であり、同時に愛しさをも感じさせた。